これから自転車を買おうとしているあなたに

　これから自転車を趣味にしていこうとするあなたに一番大切なことはお店選びです。
　自転車を手に入れたら後はがんがん乗るだけ、と言うわけにはいきません。
　自転車の性能を維持するには整備が欠かせないからです。
　また、物足りない部分が出てきたらパーツの交換をしたくなります。
　そのときに相談に乗ってくれるお店があるかないかで今後の楽しみが全然違ってきます。
　もし貴方が走るだけでなくメカも好きで、これから知識を吸収して自分でいろいろいじれるようになりたかったらスポーツ車を扱っているお店を探しましょう。
　店主や店員さんが自転車で走ることが大好きなお店がいいと思います。
　休日はお店の常連が集まり、普段は近所のおばさんや、子供が立ち寄る雰囲気のある店が私は好きです。
　自転車の品揃えはあまり気にする必要はありません。
　多くの場合、貴方に合うサイズを測ってからカタログを見てメーカーに注文することになります。
　貴方にぴったりのサイズの自転車が店頭にあることはまれです。
　スポーツ車のオーダーは、２台目以降にしておきましょう。
　１台目の欠点や、ここがこうだったらもっといいのにとか、目が肥えて具体的な要求がたくさん出てからの方が悔いが残らないでしょう。

　保管場所のことも考えておきましょう。
　屋外雨ざらしは論外として、外ではカバーを掛けていても結構傷みますし盗難の恐れもあります。
　室内保管がいろいろな意味で安心です。
　まず、玄関にそのまま入れられて家族が許してくれればそこに。タイヤも拭かずにすみます。
　それが無理ならば、前輪を外して自転車を縦にして部屋の壁に立てかける。
　かつて私がアパートに住んでいる時にやってました。小さい子供がいると無理ですね。
　ベランダにおける方はそこで。直射日光が当たると傷みが早いからカバーを忘れずに。

お店探し

　第一印象は大切です。お店の雰囲気が合わなければ長いつきあいは望めません。
　また、自転車店には得意分野があります。
　レース関係のお客が多い店、MTB乗りの集まる店、オーダー車専門のお店等です。 　もちろん全分野をカバーするお店もあります。
　自転車に詳しい友人に聞くのが一番ですが、ネットでホームページを見てもある程度分かります。


実際に自転車屋さんにいったとき

　背伸びして知ったかぶりなどしないで、分からない事は納得いくまで説明してもらいましょう。
　素人を馬鹿にするような店だったらさっさと他の店に行きましょう。
　お店の人に言うべきこと
　 　　　�@自分はどんなところをどういう風に走りたいのか。
　 　　　　　　　例　舗装路メインに日帰りの走りを楽しみたい。
　　　　　　　　　　　実際にレースはしないけど、レーサーの格好をして快走したい。
　　　　　　　　　　　自転車で旅をしてみたい。期間は数日くらい。
　　　　　　　　　　　健康のために近場を走りたい、出来ればおしゃれな自転車で。
　　　　　　　　　　　山の中の林道を鳥の声を聞きながらゆっくり走ってみたい。
　　　　�A予算はいくらぐらいなのか。
　　　　　　　　　靴は履いてみないと分からないように、自転車は見かけだけでは違いが分かりません。
　　　　　　　　　ある程度値段に比例して性能は上がり、重さは軽くなります。
　　　　　　　　　しかし、ある価格帯を境にして性能よりも趣味性が高くなり値段ほどに機能が劇的に向上するわけではありません。
　　　　　　　　　目安としては８〜１０万位のお金を出せば相当満足度は高いと思います。
　　　　　　　　　自転車にこの値段は高いですって？
　　　　　　　　　デジタル１眼レフを買うことを考えても高い？　
　　　　　　　　　２５０ＣＣオートバイを買うことを考えても高い？　
　　　　　　　　　機械式高級時計はこの値段では買えないでしょう？　
　　　　　　　　　走った後はどんな食事でもおいしいし、健康にはなるし、日焼けして精悍になったあなたを奥さんが見直してくれるかもしれません。
　　　　　　　　　適価どころか安上がり、と私は信じます。


少し本を読んで予習しておきたいとき

　白鳥和也氏の「素晴らしき自転車の旅」平凡社新書がお薦めです。

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